スコのズンダちゃん(脂分の多い食事について)

サロン日誌

いつも当店をご利用頂き、ありがとうございます。

今回、スコティッシュフォールド・ロングヘアーのずんだちゃんが来店されました。
前回の記事はこちら。

スコティッシュフォールドは歴史の浅い品種で、およそ40年ほど前にイギリスのスコットランド地方でスージーという女の子から産まれた仔猫が耳がぺたんと折れていた(フォールド)ことから、その名が付けられました。
一番の特徴は耳がぺたんと前にフォールドしており、丸顔・まん丸な目・おちょぼ口が主な特徴です。
一般的にペットショップさんでは、耳の折れてる子ばかり販売されていますのでその印象がありますが、生まれてくる子の耳が折れてる確率は8分の1です。
ほとんどの子が耳が立っています。
日本では、ペットショップさんで販売されてる関係上、折れ耳の子は市場に出ますが、立ち耳の子は販売して貰らえませんでした。
そこで一時期、ブリーダーさんが折れ耳を沢山産ませようとして折れ耳同士を交配する事が多くなり、その結果、折れ耳は軟骨や骨の形成異常の遺伝子が働くため、骨溜が出来たり骨の形成不全になったりしましたので、10年ほど前からブリーダーの倫理として、折れ耳同士の交配は避ける様になりました。
現在でも、サロン(猫専用美容室)に来てくださる子でスコちゃんは、後ろ足を触ると痛くて怒る子が見受けられます。

また、下半身の力が強いので、「スコ立ち」といわれれるミーアキャットのように立つ子が多く「スコ座り」といわれるおっさんのような座り方をする子が多いのも特徴です。

さて、ずんだちゃん。

前回の施術から、およそ3ヶ月。
毛玉も無く非常に綺麗な状態です。
オナー様がお手入れを頑張ってらっしゃるようですね。

ところが、油脂がひどく、通常クレンジング2回の所、8回もクレンジングしました。

洗っても洗っても、脂分がスッキリ取れない状態です。
こういう子は、食事に問題があることが多いです。
脂分の多い食事を食べさせてると、体に脂分がまわり体重増加・吸収しきれない脂分は皮膚に回ることが多いです。
実際、この3ヶ月でずんだちゃんは1.5K体重が増えており、かなり肥満が見られました。

ふて猫人気から「ぽっちゃり猫」が好きだという方もいらっしゃいますが、肥満は肝臓に影響を与えたり、こう急激に体重が増えると、心臓への負担も心配されます。
実際に、3ヶ月で3K体重が増え心筋梗塞で亡くなった事例もあります。

脂分の少ない食事に替えて頂けるよう、お願いします。
脂分の少ない食事にすると食欲が落ちたという話を聞きますが、人間でもいままでフライドポテトやピザなどを好んで食べて居た人に、ご飯に味噌汁焼き魚で我慢しろ、といってるようなものです。
当店では、ロイヤルカナンのアペタイトコントロールをおすすめしています。

8回目のクレンジング。
やっとふんわりしてきました。

シャンプーでとれた毛はこちら。

抜け毛の状態・毛質や毛量から、健康状態がわかるので、飼い主さん(オナー様)が気を付けてあげたいですね。

仕上がりはこちら。

まだ皮下脂肪が沢山残ってますので、次の換毛期を超えるまではこの油でベタベタ状態が続くと思います。

カットもシャンプーも大人しい良い子ちゃんでした。
ずんだちゃん、お疲れ様でした。

オナー様、いつもありがとうございます。

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