ライオンカット

お知らせ

いつも当店をご利用頂き、ありがとうございます。

毎日暑いせいか、最近、電話でいきなり「ライオンカットをしてください。」とのお問い合わせが増えております。
ライオンカットというのは、体全体にバリカンをかけて短くしアクセントに、お顔周りや手足の先・しっぽの足だけ残し見た目がライオンのようにしてしまうカットの仕方です。

カエデさんのライオンカット前
2013.06.29.2

ライオンカット後
2013.06.29
2013年6月にクーラーの無い部屋で過ごしていたので夏に向けてカットしたものです。
当時はカメラの解像度も低く見にくいですね。

当店ではそれが出来る技術も道具もありますのでやろうと思えば可能です。
しかし、猫にとって被毛は体を守ってるものですので故意になくしてしまうのは猫にとって良くないと思いますし、猫の柔らかい皮膚に鋭いバリカンの刃を近づけることも危険なことです。

「スフィンクス」というぱっと見「毛がない」猫が居ります。
07050157
CFA JAPAN より転載

スフィンクスは毛が無いのではなく、長い毛が生えないのです。
他の種類と同じく毛根もありますし産毛のような薄くて短い毛がびっしりと生えています。
キャットショーに出てくるスフィンクスは、待機から審査の間、オナー様は毛布でくるんで待機されます。
被毛がない分柔らかい皮膚を守ろうとして脂分を多く分泌するので小まめにシャンプーや拭いてやることも必要です。
スフィンクスのオナー様は、風邪を引かないように、体調を崩さないように、非常に気をつけていらっしゃいます。1つ1つのしわの中も小まめに拭いてらっしゃいます。

スフィンクスに限らず、猫にとって「被毛」は大変重要なものです。
紫外線の刺激から守り、体温調節し、小さな傷からも守ってくれるものです。

以上の観念から、当店では基本的にライオンカットはお断りをしております。

「ライオンカットをする」
ということは人間にとって服を脱げといわれてるのと同じ事であり、
「抜け毛がひどいから短くしてくれ」
というのは、女性に「長い毛が落ちて困るから丸坊主にしろ」と行ってるのと同じ事だと思います。

ライオンカットにしたからと言っても、短い毛は生え替わり続けており抜け毛が目立たないだけです。

せっかくふわふわな長毛種を飼うのですから、フワフワでゴージャスな被毛を楽しんであげたいですね。

例外的に、皮膚疾患があり投薬をするのに毛を刈った方が有効な場合や、毛の状態があまりにひどく切ってしまった方が良いと思われる場合はバリカンも使わせて頂いておりますが
*猫にとって必要でないことをする。
*必要なことをしない。
というのは「虐待」だと考えております。

サマーカットと呼ばれる全体的に毛を梳いてやることや、抜け毛を除去してやるプラッキングやレーシングなどは非常に有効な手段だと思えます。

何より、毎日、触れてやる・撫でてやる・ブラッシングしてやるのが猫にとって一番良いことではありませんか?

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